野営時代

人生という山の五合目辺りで立ち往生している男の野営地。助けが来るまで終わらないビバークの記録。

アートは一生の友達

残業で夜も更けてしまい、明日の朝活は自信が無いから寝る前の今書く。


今回は、文化的な事を書く。


私は美術が好きで、絵画ではセザンヌが好きだ。セザンヌから、モンドリアンモンドリアンからリキテンスタイン、という流れが好きだ。彼等の作品群を時系列に見て行くと、人類の視覚が更新されてきた過程そのものの様な気がしてくる。刺激的だ。


そんな19世紀から20世紀の抽象絵画に劣らず、刺激的であり続けているのが、アメリカのブラックミュージックだ。

無理矢理アメリカに連れてこられたアフリカ人達がバッハの平均律に調律されたヨーロッパ人の楽器と出会って生まれた、都市の民族音楽

ジェイディラが死んで、クリス・デイヴやらホセ・ジェイムスやらディアンジェロのブラックメサイヤとかが黒人音楽の最新型かな、と思ってうかうかしていたのだが、この正月に色々と聴き漁ってみると、ジ・インターネットとか、アンダーソン・パクとか、チャイルディッシ・ガンビーノとか、一、二年の間にかなり更新が進んでてビビった。


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黒人音楽の面白いところは、肉体をテクノロジーが超え、そんなテクノロジーを肉体がさらに模倣する。その肉体性をさらにテクノロジーで進化させ、それをまた肉体がアナログ的にコピーする、という進化が常にあるという点だ。

つまり、黒人音楽はいつだって実験的で、私はそんな芸術に心惹かれている。


アートは一生の友達。


発泡酒飲んで寝る。

おやすなさい。